« きんの映画評Vol.6→『いま、会いにゆきます』 | Main | きんの2005年1月1日 »

October 28, 2004

きんの映画評 Vol.7→『五線譜のラブレター』

きんの映画評 Vol.7→『五線譜のラブレター』

コール・ポーターという人を知ってますか?
名前は知らなくても、昔のMGMのミュージカル映画『上流社会』やブロードウェイミュージカルの『キス・ミー・ケイト』・・・それでもだめなら「Night and day」、「Anything goes」、「You’d be so nice to come home to」などの作曲者、と言ったら分かるかも?これでピンとこなくても、曲を聴けば絶対に「あ~この曲か~」と思うはず。それ位有名な曲を書いた人なのですが・・・この映画は、その人と、奥さんの歩んできた人生を描いた作品です。

コール・ポーター自身、もともと才能はあったのですが、それを全世界に証明させたのは、夫人のリンダの力が実に偉大だったよう。彼女の内助の功ぶりには、女として感服します。彼は同性愛者でもあったのですが、それを受け入れ結婚。そして彼の才能を信じて、アーヴィング・バーリンに紹介し、見事にブロードウェイミュージカルを成功させると共に、その名を世界に広める事に成功したのです。二人の関係が、夫婦、というより、同志、というところにとても魅力を感じました。私の理想像に近かったもんで・・・。
で、この夫人を演じたのが、アシュレイ・ジャッド。今までこの人を“サスペンス女優”という目でしか見てなかったのですが、ちょっと見直しちゃいました。(って失礼なあたしっ!)凛とした存在感、夫を深く愛する妻の演技は当然ですが、特に1920年代から60年代までの上流社会のファッションを、さらりと着こなしてる!美人はいいなあ~。目の保養ですね。
そして主役のコール・ポーター役のケビン・クライン。劇中のピアノも歌もご自身のもの。しかも、ミュージカル映画では普通、歌はアフレコするもんですが、可能な限りライブ録音したそう。心に残る歌声にはこんなこだわりがあったのです。
また、ポーターの名曲を歌うシーンはなんとも豪華!エルヴィス・コステロ、ナタリー・コール、シェリル・クロウ、アラニス・モリセット・・・とにかくすんごいメンバーがそれぞれのリスペクトを歌で表現しております。この作品の見所ですね。

物語の進行は、孤独のうちに生涯を終わらせようとしているポーターが、演出家に誘われ、古びた劇場にやってきて、自分の半生をショウにしたものを客観的に観ていく、というやり方。現実と過去の行ったり来たりが、効果的なときもあるのですが、たまに興醒めしてしまう時もあって、「このまま回想録だった方が気持ちが途切れなくて感動できるのに・・・」と思う場面もありました。そのへんがちょい残念だったかな・・・。
MGM80周年ということもあり、特に昔のミュージカル映画が好きな人には嬉しい作品でしょう。

私が今の携帯電話に変えた理由の一つは、とっても大好きな曲が着メロに入ってたから。それが「Night and day」でした。その曲を作った人がこの映画のモデルだったとは・・・今は携帯が鳴る度にこの映画を想い出してます。

|

« きんの映画評Vol.6→『いま、会いにゆきます』 | Main | きんの2005年1月1日 »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/43112/1795742

Listed below are links to weblogs that reference きんの映画評 Vol.7→『五線譜のラブレター』:

« きんの映画評Vol.6→『いま、会いにゆきます』 | Main | きんの2005年1月1日 »